農地を相続する手順

土地は不動産の中でも相続が面倒だと言われることが多いですが、その中でも特に面倒だと言われているのが農地で、農地の相続はできればしたくないという人も少なくありません。
農地を相続するとそれを維持していかなければならない、専門的な知識が必要になると考えている人が多く、それが面倒だと思わせている原因にもなっています。

そんな農地の相続ですが、実際に相続する場合はどのような手順で進めていけばいいのでしょうか?
まず最初に遺産分割協議においてどの財産を相続するのか決めますから、そのときに農地の相続人も決めます。
そして農地を相続する場合、農業委員会へ届出をする必要がありますので、これを忘れないでください。

ここでよくある勘違いが農業委員会の「許可」が必要だと思っている人が案外多いのですが、相続する場合は許可ではなく「届出」のみで構いません。
これは農地法第3条において「遺産の分割、(中略)又は同法第九百五十八条の三 の規定による相続財産の分与に関する裁判によってこれらの権利が設定され、又は移転される場合」は農業委員会の許可は必要ないと記載されています。
したがって通常の相続を進めると同時に相続人自身が相続することを伝えるだけでいいわけです。
届出をする際に記載しておかなければならないのは「農地を相続する権利を取得した人の氏名・住所」「所在・地番、地目、面積など届出に関係する土地の所在」「農地を相続する権利を取得した日」「農地を相続する権利を取得した事由」「取得した権利の種類と内容」「農業委員会へあっせんの希望がある場合はそれも記載」といったことです。

また届出でOKなのは相続するときのみで、たとえば相続人が相続した農地を第三者へ売りたい場合は農業委員会の許可が必要になりますので注意してください。
ただ維持が難しい場合は売却や相続放棄も検討しなければならないでしょうから、自分だけでやるのではなく専門家と一緒に進めていくことをおすすめします。